2019年11月5日
友の会 全国大会のアピール文です

       日本高次脳機能障害友の会
       第19回 全国大会2019 in香川 アピール文

  今回の全国大会は、「それぞれが自分らしく心豊かに生活しあえる社会を目指して」をテーマとし、開催致しました。
平成28年4月1日に施行された障害者差別解消法は障害のある人もその地域、そして教育や就労の現場などで、他の人たちと平等を基礎として整えられるべき「合理的配慮」を掲げています。しかし、各地においてさまざまな問題点が挙げられている一方で、高次脳機能障害の問題は見えてきておりません。高次脳機能障害のバリアは、私たちを取り巻く社会、そして一人ひとりの心の中にあります。
高次脳機能障害に理解のない社会では心のバリアフリーは不可能です。また、福祉の制度においても、高次脳機能障害に沿った福祉制度になっておりません。そこで、私たちは、高次脳機能障害者が安心して暮らせる社会づくりのために、昨年に続き、次の1点を強くアピールします。
高次脳機能障害支援法(仮)を成立させ、一般社会への啓発をより進めていきます。
現行の福祉制度は身体、知的、精神の3障害に視点を当てたものが多く、高次脳機能障害に適した福祉サービスが非常に不足しています。高次脳機能障害者が心豊かに生活していくため、個々の障害の特性に見合った福祉制度を求めます。また、小児の高次脳機能障害の支援も発達障害に隠れて、高次脳機能障害児の支援は言葉すらないのが現状です。これは今、国が進めている障害者差別解消法に則していないことになります。
私たちは高次脳機能障害支援法(仮)の成立を目指し、社会一般の啓発が促進され、差別のない社会になることを要望していきます。

       令和元年10月19日    
             日本高次脳機能障害友の会第19回全国大会in香川、参加者一同