南房総高次脳機能障害家族と支援者の会 なんぼーこーじの毎月更新の会報です
安房の国から2024 南房会ストック10月号
南房総高次脳機能障害家族と支援者の会

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今後の予定


 ・11月16日(土)午後1時30分~
 沓見楽市座
           家族会定例会   

 ・11月23日(土)午後1時~
 亀田Kタワー13階
           港区高次脳家族会との交流会
          
 
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   「ノーベル平和賞を日本被団協に」
 
 「ノルウェーのノーベル賞委員会は11日、2024年のノーベル平和賞を日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)に授与すると発表した。日本被団協は広島と長崎の被爆者の全国組織で、原爆投下の11年後の1956年に結成された。核兵器の非人道性を訴える草の根運動が評価されました。」 
 
 日本被団協が結成されたのは1956年。アメリカの水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」が被爆したことをきっかけに湧き上がった原水爆禁止運動ですが、長い年月の間には内部での意見の相違もあり難しい場面もあったようですが、それを乗り越えて現在に到っています。2017年に核兵器禁止条約が国連で成立し、同年のノーベル平和賞はICANに授与されることとなりましたが、近年ではロシアとウクライナ、イスラエルと周辺諸国、中国と台湾等での核兵器が使用されされようとする危機に、紛争当事国に広島・長崎を繰り返さない為に核の使用を思いとどめさせる事で被団協に送られた平和賞でしょうね。
 
 たった1発の核の使用が世界を破滅にする瀬戸際に世界が危機感をもち、直ちに紛争を終わらせるため国連をはじめ世界各国が何をしなければいけないのかが問われています。また、核兵器を使用をさせない為にどう行動するのか、唯一の被爆国の日本が問われていますね。
 
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   「千葉リハ 新センター長」
 
                 千葉県千葉リハビリテーションセンター
                 高次脳機能障害支援センター長
                     森戸 崇行(もりと たかゆき)
 
 今年度より、高次脳機能障害支援センター長に就任いたしました。どうぞよろしくお願いいたします。ご存じの方も多いと思いますが、令和6年度障害福祉サービス等報酬改定において高次脳機能障害を有する方への支援が評価され、加算がつくこととなりました。この加算は、相談支援事業所と通所サービス(自立訓練(機能訓練)等)及びグループホームを対象としたものとなっています。
 
 ここでは詳細にはお伝えできませんが、相談支援事業所では、高次脳機能障害の支援者養成に関する研修を終了した常勤の相談支援専門員を配置しその旨を公表している場合、通所サービス及びグループホームでは、高次脳機能障害を有する利用者が一定数以上であって、専門性を有する職員が配置されている場合に、それぞれ評価する仕組みとなっています。この専門性を有する職員とは、相談支援事業所と同じく高次脳機能障害の支援者養成に関する研修した方となっており、研修を終了した従業員を50:1以上配置し公表している場合に加算の取得要件を満たすこととなります。
 
 今回の障害福祉サービスの改定により、高次脳機能障害の支援ができる相談支援専門員や支援機関が増えることが期待されるところです。この加算要件にある高次脳機能障害支援養成研修は各都道府県で実施に向けて準備をしていることと思います。今年度から行うところもあれば、次年度から実施できるように体制を整えているところもあり、それぞれに対応が異なっているところではありますが、徐々に全国各地で整備されていくことでしょう。
 
 千葉県でも、今年度中に実施できるよう準備する方向で検討しています。初めての取り組みはどこも試行錯誤しながらだと思いますが、当方も手探りじょうたいです。支援要請研修についても他の都道府県の方々と情報交換をしながら、一定の標準的な内容を保つとともに良質な研修を実施していけるようにしたいと考えております。どうぞよろしくお願い致します。
 
 *森戸様には、南房総家族会発足当初より大変お世話になっています。
  今回千葉リハ高次脳センター長に就任なされたということで、
  驚きと歓声が起きました。今後ともよろしくお願いいたします。
 
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   「東京都港区と南房総市 赤穂浪士ゆかりの地」
 
 今年もあとわずかになりました。昨年より港区の高次脳家族会との交流もあり今年も11月23日(勤労感謝の日)に亀田病院にて交流会を予定しています。この港区と南房総地域、歴史的にも深い結びつきがあり、1700年前の江戸中期といいますから時は元禄の時代です。「赤穂事件」といえば今でいう忠臣蔵で有名ですが、大石内蔵助の47人が本所松坂町の吉良邸に討ち入り浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)の仇を討つ事件です。赤穂の皆さんはその後切腹され港区の泉岳寺にお墓があります。南房総地域でも忠臣蔵はもちろん有名ですが、赤穂の皆さんとの結びつきはあまり知られていません。
 
 22年前に浦安から暖かい南房総に引っ越してきましたが、知らない土地ですからどんな歴史があるのかと思い調べて見ると、なんと驚くことばかりで感激することばかりでした。頼朝の話は聞いていましたが忠臣蔵ゆかりの地までは知らず驚くことばかりでした。昨年も気になることもあり泉岳寺に確かめにいきましたが、資料館には南房総の文字があり私の住んでいる和田町や江見町にもゆかりの地があることが確認できました。映画では、討ち入りをして切腹で終わりですが、その後どうなったのかまではほとんど知られていません。
 
 港区の家族会とのご縁、なんとも不思議といえば失礼なのかわかりませんが、大切にしていきたいと思っています。当日の交流会は亀田病院Kタワー13階で天気が良ければ太平洋が一望ですからいい思い出になりそうですね東京タワーから見る景色とは違いますから喜んでいただけると思います。亀田リハビリテーション病院の皆さんの御支援もいただき良い交流会にしましょう今後ともよろしくお願いいたします。
 
「忠臣蔵」
 
 

「時は元禄15年12月14日」と言えばお歳暮?クリスマスの前?師走の忙しい時?…おいおい!元禄の時代にそんなもんありゃせん! まさに新作落語でも出来そうですが、話は講釈師でしょうか講談師とも言うそうですが、ときのつわものを題材に戦の手柄を3倍にも4倍にもして語る職業ですかね。「講釈師 見てきたような嘘を言い!」なんて以前は言われたようですが、最近はマスコミが事細かく言うもんですから大変ですよね。
 
 そうは言っても江戸時代ですから、せいぜいが瓦版と言う今で言う新聞もA3ぐらいのもので、内容もトップ記事ぐらいでしょうか。まあ「火事と喧嘩は江戸の華」ですから連日その記事で賑わっていたんでしょうね。
 昔から「江戸っ子は宵越しの金は持たねえ!」なんてキップが良いと言われたようですが、実のところ火事で次の日は無一文の人が多かったようで、貯めることが出来ないのがほとんどでしょうね 。寝る時は最悪で、いつ火事が起きてもすぐに逃げられるようにほとんどが着のみ着のまま、寒いと思えばどこぞの物を巻いて寝たようで、寝巻きと言われるゆえんでしょうか。布団なんかはありませんので、今で言う寝巻を着て布団で寝る? 当時の人に言わせれば「てゃんでぃ!寝巻なんぞいらねぇじゃねえか!」と言われそうですが。

 さて本題の講釈師(講談師)ですが、南房総は富浦町で生まれ育った方がいます。江戸後期でしょうか、芸名を柴田南総(本名柴山)と言う方です。この方、今で言う「忠臣蔵」を得意とし、生涯を懸けてこの「赤穂義士伝」を全国に広めた人とも言えるのではないでしょうか「南総里見八犬伝」の作家は滝沢馬琴ですが、馬琴と言う名は講談師でもよく聞きます。「講談忠臣蔵」などをカセットやCDで出しているようで、講談の世界では「忠臣蔵」などは今でも人気のようです。機会があればぜひ聞いて頂きたいですね。
 
 この柴田南総の「赤穂義士伝」や滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」などは、江戸庶民に絶大な人気として後世に受け継がれています。滝沢馬琴はなぜか安房の国には来ていませんが、この安房の国に興味があったようで「見て来たような嘘をいい」。柴田南総も「討ち入りの場にいたような嘘をいい」でしょうか。滝沢馬琴の名は有名ですが、柴田南総の名は知る人ぞ知るでしょうね。この二人の功績、今後も日本の歴史に残る1ページとして世に語り継がれていただきたいですね 。ここ南房総は冨浦町に全国に自慢のできる人物がいました。
 この柴田南総の碑、驚くのは四十七士とともに泉岳寺にあります。いかにこの柴田南総が赤穂義士の功績を世に伝えたか解りますよね。「時は元禄15年12月14日!雪降る深夜に怒涛の一団!めざすは本所松坂町 吉良上野ノ介が首一つ!」
この口上皆さんも聞いたことがあると思います。いや~凄い人がいました。
 
本日もご覧いただきまして有難うございました。