南房総高次脳機能障害家族と支援者の会 なんぼーこーじの毎月更新の会報です
安房の国から2018 南房会ストック5月号
南房総高次脳機能障害家族と支援者の会

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 3月定例会の内容 

・5月 6日(日)第10回ふれあい船形港まつり
         午前9時~午後3時 船形漁港ふれあい市場周辺
         雑貨販売 

・5月23日(水)NPO法人スマイル安房主催「バラエティーショー」
         午前10時30分~ 沓見作業場 
         出演 林家久蔵(林家木久扇の弟子・真打)
            喜楽亭安呑(きらていあんどん)
            安房落馬(あわらくば)
            その他
 
・6月 3日(日)あわ夢まつり
         午前10時開場10時30分開演 南総文化ホール全館
         雑貨販売
 
・6月16日(土)第1回日帰り研修会「安房の歴史を学ぶ」
         誕生寺・清澄寺
         参加費2,500円 詳細は後日
            
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  脳外傷友の会事務局長「退任の挨拶」
 
 2000年4月「ナナ」「みずほ」「コロポックル」3団体の連合会会長となり、
当時はワープロで、4月16日に第1号を書き、郵送したのでした。間もなく「静
岡」が設立、5月福岡に「ぷらむ」設立、つうしんは不定期で郵送していました。
 2001年から、高次脳機能障害支援モデル事業が開始。破竹の勢いで各地に家
族会が設立されていきました。
 いつ頃からパソコンを使いだしてメールで発信するようになったか、まったく記
憶にありません。
 
 2005年当時に書いた支援マニュアル作成のための原稿が、この年の9月に書
いためーるつうしんNO118号として保存されていました。3日に1度くらいの
いきおいで発信していたのでしょうか? 私も若かったものです。2016年3月ま
では理事長として、以降は事務局長として、毎週の発信をつづけました。昨年度大
失敗から新理事長体制の検閲を得て、月に2回の発信ということになりましたが、
それも今回で終了です。
  
 深夜に寝ぼけ頭で、入力しているものですから、誤入力が多く、意味不明だった
り、やたら長文で読むのが大変。迷惑メールだと言われながらも、様々な情報を何
とか皆さんに知っていただきたいとの思いで続けてきた次第です。貴重な情報だか
ら、続けてほしいという声も頂きましたが、日本脳外傷友の会事務局が名古屋に移
転しますので、今後の情報発信については、4月8日の運営委員会で、論議される
と思います。
 
 「メールつうしん」に期待して賛助会員になってくださった方々には申し訳あり
ませんが、ご了解くださいませ。障害者運動にかかわる情報について、東川からの
発信については全く個人の立場からになりますので、ホームページかブログなどを
作ればよいでしょうが、技術的にできるかどうかまだ決めかねています。なお、東
川は、JD日本障害者協議会の理事はあと1年任期がありますので、運動の世界か
ら離れるわけではありません。微力ながら、できることをやっていきたいと思って
います。JDの機関誌「すべての人の社会」3月号に巻頭言を書かせていただきま
した。
www.jdnet.gr.jp/news/journal/2018/03.html
アドレスをコピーペーストしてお読みください。
 
以前にご紹介した木谷正道氏が、囲碁と高次脳機能障害者支援、視覚障碍者支援、
に取り組んでくださっていますが、骨形成不全症の女性がプロ棋士に合格したとい
う報道もありました。大阪市長居障がい者スポーツセンターから「認知と運動」高
次脳機能障害者の運動とスポーツ~認知機能向上を目指して~という立派な冊子が
送られてきました。
 
 運動を継続することによって、傷ついた脳も学習します。運動と認知は双方向に
作用しています。運動は、脳をそだててよい状態に保ちます。脳は学習をし続けま
す。脳は必ず何か覚えています。少しだけ勇気を出して、まずはやってみてくださ
い。と書いてあります。私もそのとおりだと思います。高次脳機能障害の改善もそ
のとおりだし、彼等を支えてきた、私たち家族会の運動もまさにそのとおりだと思
います。「一人はみんなのために、みんなは一人のために」の初心を忘れずに各地
の皆様方まずはやってみるの精神で、頑張ってくださいませ。
 
 そして当事者の皆さん、これからはあなた方が主役です。第2、第3の小林春彦
さんや、石井雅史さんの登場と活躍がほしいですね。もちろん目立たなくてもこつ
こつと頑張っておられる方も。多職種、多方面に多くの障碍者がチャレンジして、
真の共生社会実現に1歩でも近くなるように期待して、このメールを閉じたいと思い
ます。長い間のご愛読ありがとうございました。
 
  平成30年3月31日
                    特定非営利活動法人 日本脳外傷友の会
                            事務局長   東川  悦子
 
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  NPO法人 スマイル安房 高次脳機能障害支援普及事業
  「沓見バラエティーショー」
 
 前回に引き続き、今回は第2回沓見バラエティーショーとなります。スマイル安
房と言う団体を知っていただき、その拠点である交流施設と作業場をみていただく
ことと、高次脳機能障害支援普及を目的に、高齢者・障害者、また団体間の交流を
行っていきます。普段テレビなどでは見る機会があるでしょうが、生で落語や音楽
を聴く場を設定。楽しい1日を皆さんと過ごしたいと思っています。
 
 出演は、笑点でおなじみ林家木久扇師匠の弟子で真打の林家久蔵師匠、前回も出
演していただいた喜楽亭安呑(きらていあんどん)さん、また、新たに安房家落馬
さんも参加、笑い満載に間違いありません。
 音楽は白石みづゑさんで、東京音楽大学イタリアオペラ専攻で、この南房総市の
防災無線でお昼に流れている「浜千鳥」や「どこかで春が」をはじめ、皆さんご存
知の楽曲を歌とピアノで楽しんでいただきます。
 
 5月23日(水)は平日ですから仕事もあるでしょうが、時間に都合のつく方は
ぜひいらしていただければと思います。時間は10時30分~15時30分くらい
で開催しています。
 また高次脳機能障害という障害名を初めて聞く方もいるのでは。交通事故や脳梗
塞・くも幕下出血などで病院から高次脳機能障害と診断されたら、このスマイル安
房の沓見を思い出してください、この障害の家族会がここにあります。相談も受け
付けています。
 
 南房総高次脳機能障害家族会の連絡先は090-8505-4348です。この
沓見の拠点はカーナビでも出ない場合がありますので、電話での問い合わせてお越
しください。「高次脳」と診断されたらまずは家族会ですね。
 
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  家族会「地元の歴史を学ぶ研修会:鴨川編」
 
 6月16日(土)は、地元の歴史を学ぶ研修会と題して、この南房総の歴史に触
れる取り組みを行います。この南房総、歴史も古く観光地でありながら意外と地元
の皆さんはあまりよく知りません。また6月は梅雨のイメージがありますが、アジ
サイやユリなどはこの時期に咲く花で、雨に濡れてる姿はいいものです。今回は鴨
川編で、日蓮上人さんの生まれた誕生寺・清澄寺(せいちょうじ)に行きます。
 
誕生寺は、日蓮宗の大本山。山名は小湊山。日蓮の誕生を記念して出身地に建立さ
れました。1276年(建治2年)、日蓮の弟子の日家が日蓮の生家跡に高光山日
蓮誕生寺として建立されましたが、1498年(明応7年)の明応地震、1703
年(元禄16年)の元禄地震と、2度の大地震と大津波により現在地に移転されま
した。現在、生家跡伝承地は沖合いの海中にあるそうです。
 
 建物は、仁王門・本堂・祖師堂・本師殿宝塔・宝物殿・客殿などがありますます
が、特に仁王門は誕生寺最古の建造物で、他は焼失後再建されたものです。両側の
金剛力士(仁王)像は松崎法橋作。般若の面は左甚五郎作とされ千葉県指定有形文
化財です。
 さて、左甚五郎作とされる般若の面は、この仁王門のどこにあるでしょうか?
誕生時に行っても見ていない方が多いので、ぜひ探して見てくださいね。見ること
ができれば今年良い事があるそうです。
 
 祖師堂は1991年(平成3年)10月建立。間口7.8間、奥行き8.8間の単層
入母屋造り本瓦。水戸光圀の寄進による十界本尊木像(大仏師左京康裕作)がありま
す。天井には仏教植物の天井画(石川響筆)82枚があります。現在本堂は、昨年の
台風で修理中です。2020年完成の予定だそうです。
 
 皆さんは竜宮城は浦島太郎でご存知だと思いますが 誕生寺のそばに鯛の浦があ
ります。遊覧船で竜宮城に行けます。船で10分ぐらい行ってて餌を撒くと、あら
不思議、深海に住むはずの鯛が水面に出てきます。鯛の舞い踊り~~で驚きます。
この鯛の浦は、日本でも数少ない殺生禁断の地で、日蓮さんの思いを漁師の皆さん
が守っています。
 
清澄寺は、8世紀後半に不思議法師によって開創されたと伝えられています。
1200年余の歴史をもつお寺で、日蓮聖人立教開宗の地としても知られています。
建物は、仁王門・宝物殿・大堂(本堂)・本院・祖師堂など10を超え、旭が森や       
仏舎利塔などもあり、研修室・宿泊・精進料理もあります。
 
 日蓮聖人は12歳のとき、生家近くの清澄寺にのぼり道善房に師事、「薬王丸」
(やくおうまる)と改名。16歳のとき正式に出家得度し2年後の春に諸国へ遊学
の旅にでます。
 十有余年にわたる遊学を終えて恩師道善房の住する清澄寺に戻った日蓮聖人は、
1253(建長5)年4月28日早朝、清澄山の旭が森山頂に立ち、太平洋の彼方
から朝日に向かって高らかにお題目「南無妙法蓮華経」を唱え、このとき「日蓮」
と改められたと言われています。
 
 境内に2本の千年杉がありましたが、最近1本が轟音と共に倒れたそうで、現在
は1本となりました。その杉も痛みがひどく補修をしていますが、皆さん心配して
います。貴重な杉ですから行ったら「頑張れ!」と声をかけてやってください。必
ずや通じます。
 
 時間があれば、麻綿原高原か内浦山県民の森の散策を予定しています。障害があ
るとなかなか外に出る機会もありませんので、好評であれば今後もこの「地元の歴
史を学ぶ研修会」を続けていきたいと思っています。
 外に出るのは気分転換にもなり、リハビリにもいいですよね。参加希望があれば
家族会会員以外の方でも参加できますのでご一緒にいかがでしょうか、
 ぜひこの機会に楽しい1日を皆さんと過ごしましょう。
 
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  今月の貴方に贈る言葉
 
    「扉が閉じたなら もう一つの扉が開く
        だが、閉じられた扉を悔しそうに見つめていては
            別の扉が開いた事に、気づかない」
 
                         グラハム・ベル(科学者) 
 

 
 今月もご覧いただき ありがとうございました  
問い合わせ 南房会 ishiguro.hiroaki@beige.plala.or.jp