南房総高次脳機能障害家族と支援者の会 なんぼーこーじの毎月更新の会報です
安房の国から2022 南房会ストック4月号
南房総高次脳機能障害家族と支援者の会

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今後の予定
 
・4月23日(土) 家族会総会 沓見楽市座 午後1時30分~
 
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   「自転車ロードレース 金メダルの快挙 !
              頑張る力を皆さんに知ってもらいたい」
 
          NPO法人高次脳機能障害サポートネットしずおか
 
 東京オリンピック・パラリンピックも無観客で終え、テレビの前で観戦
しながらの応援でしたが「トライアスロンの杉浦佳子さん」を覚えていま
すか? 自転車日本勢の今大会メダル第1号で、これで1996年アトラ
ンタ大会以降、7大会連続のメダル獲得となった。日本選手団全体では、
今大会5個目の金。レースは静岡県の富士スピードウェイを会場に、16
キロで争われた。杉浦は中間の8キロでトップ。後半もリードを保ち、2
位に20秒の差をつけた。
 
 自転車ロード女子タイムトライアルで金メダルを獲得した杉浦佳子は、
静岡県掛川市出身。2016年に自転車レース中に転倒して高次脳機能障
害が残り、パラ自転車に転向。17年の国際大会で銅メダルを獲得すると
その後も世界選手権などで好成績を残してきた。トライアスロンや自転車
レースに打ち込んでいた2016年4月、レースで転倒して頭蓋骨などを
折る重傷を負った。一命は取留めたが、高次脳機能障害と右半身に麻痺が
残った。父親の顔や文字も忘れ、主治医に毎日「初めまして」と挨拶をし
た。
 
 絵本を読むことからリハビリを始め、少しずつ記憶をよみがえらせた。
今もレース中に、ギアの操作方法を忘れることがあるといい、大会中は
攻略ポイントを書き込んだコース図を何度も見て頭に叩き込んだ。同じ
日付の出来事を10年分並べて記入できる「10年日記」をつけている
見返して内容を思い出さなければ、自身のツイッターを遡るなどして記
憶を呼び戻す。「記憶の外付けハードディスク」と呼んでいる。
 
 「1回死にかけたので、欲しいものはない。私が頑張ることで、誰か
の励みになれば」と無欲で臨んだ今大会、日記を書くと気持ちに区切り
ができてしまうとして、期間中は一文字も書かずに3日の最後のレース
に挑んだ。緩急をつけた走りでライバルを揺さぶり、最後は独走状態で
ゴール。表彰式の後「今日は日記を書けますね」と晴れやかな笑顔を見
せた。(石原 宗明)
 
 高次脳機能障害の彼女の頑張りには感動しました。と同時にこの障害
を知ってもらう機会になったと思います。
 
 
 「やったー!やりましたねー!!杉浦佳子さん、静岡の皆さんおめで
とうございます。南房総の家族会、今後も杉浦さんを応援致しますぞー
がんばってくださいね。」
 
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   「この道はいつか来た道」
 
 世界に戦火の無い日はあったのだろうか、わずか80年前に大きな戦争が
あった。負けた方は悲惨であるが、次に悲惨なのは勝った方である。そして
最大の被害者が両方の非戦闘員である。徳川家康が天下を納めるようになっ
て二百数十年、日本に戦の無い時代があった事に驚くが、幕末から明治に変
わり西洋に追いつき追い越せと言わんばかりに、急速な国の変化にすべてが
振り回され、気が付けば国土は焦土と化し、広島・長崎に原爆が落とされ、
沖縄・本土・北方領土に分断され、沖縄は返還されたが米軍基地問題でいま
でも揉めていることが残念でならない。
 
 今回のロシアのウクライナ侵攻は、もともと西側のNATOとロシアを中
心とした東側のワルシャワ条約機構の対立があって、東側のウクライナが
「もうロシアから抜ける」と言ったのが発端なんだが、このロシアを中心と
した東側の国々は、プーチン一派の独裁で、ウクライナはロシアからの独立
した国家をめざした。ただ、複雑な歴史もあり、核・科学兵器を持っている
ロシアが相手ですからなんとか話し合いでとは思ってはいても、すでに死者
の数や各都市が壊滅状態であるため停戦の合意はそう簡単に出来ない状況で
す。
 
 ところで、プーチンを見るときになぜかヒトラーが頭に浮かびます。皆さ
んご存知の「パブロ・ピカソ」、1937年スペイン内戦にドイツ軍が介入、
ゲルニカという小さな町を無差別爆撃。住民の3分の1の非戦闘員が虐殺さ
れた。ナチス占領下はフランスのパリ、ピカソのアトリエに検閲に来たドイ
ツの大使がピカソの作品を見て「これを描いたのはあなたか?」と言われ
「いや違う、君たちだ!」とピカソは言ったという。それが「ゲルニカ」だ
ったという有名な話がある。
 
 また、有名なチャーリー・チャップリンは、殺人狂時代の中で「一人殺す
と犯罪者だが、100人殺すと英雄になる」。独裁者の映画の中で地球儀の
風船を足で蹴って喜ぶ場面があるが、殺人狂時代も独裁者もどちらもその主
人公の末路は悲惨です。今回のロシアのウクライナへの侵攻、どう決着つく
かわかりませんが、プーチンさんの末路、内部から崩壊したヒトラーにみえ
るのですが。さて、このヒトラーとチャップリン、年齢は同じで同じ月に生
まれわずか1週間違いだそうです。当時はどこの国も混乱した社会ですから
出生届も正確だったかどうか、もしかしたら双子の兄弟だったりして、なん
て言うとチャップリンさんに怒られそうですが。
 
 さてさてこのロシア、周辺国を巻き込んでのやりたい放題、どう決着をつ
けますか・・・。今回の侵攻では、ウクライナに西側諸国のアメリカ・イギ
リス・EU・日本などの国の軍事支援費が総額で1兆円を超します。アメリカ
のバイデンさんなどは、自国で武器を作っている会社に激励に行ったとか。
どこかで戦争があると喜ぶ国もあるんでしょうね。本来、国際紛争などは国
連が取り上げ、調停や解決に最大限の力を発揮しなければなりませんが、今
回もまったくの存在する意味はありません。今後、国連のありかたをどうし
ていくのか、各国が考えなければなりませんね。
 
 とりあえずは今、戦争ではなく侵攻だそうです。これが本格的に宣戦布告
になれば、細菌爆弾や化学兵器、あるいは核まで行きますか?。
 
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    「南房総の今」
 
 5月の大型連休も終わり、心も身体もリフレッシュですかね。今回のGW
多い方で10連休ですからいいですね。なんていう私は毎日が休日ですから
困ったものです。どこも人出不足なんていう話がありますので、雇って貰お
うと思ったら、40歳までとか50歳までとか年齢制限を決めている。高齢
化社会だと言うのに若い人を求めている、時代をまったく考えていない企業
の多い事、だから黒字倒産なんてこともあるようです。
 
 さてここ南房総、千葉県の南端にあるのは皆さんご存知ですよね。ぐるり
と海に囲まれた地域ですが、特徴は自然が相手ですから都会のように作られ
た空間と言うよりは、自分で作るチャレンジ空間で、海の幸山の幸の素材を
活かした食文化、田植えや畑は無農薬など体験空間、ハイキングや釣りを楽
しむ健康とイベント空間など、自然が相手の体験できる地域ですから、自分
で何をやりたいのかを実現する地域と言ってもいいかもしれません。
 
 さて、いい事ばかり言えればいいのですが、自然につきものが生き物です。
以前からイノシシ・鹿・ハクビシン・キョンなど、農家の皆さんが頭を痛め
ている動物に新たに猿が加わりました。現在、館山・白浜・千倉の山間部に
およそ1000匹の猿の集団がいます。種類は東南アジアにいるアカゲザル
とニホンザルだそうで、すでにちょっとした部落の人数よりも多く、住民の
皆さんが危機感を感じていますので、今後自然保護団体と動物愛護団体の調
整で解決策が決まるでしょうね。ただ、人を見れば逃げますので現在は問題
はありません。これも自然の一面ですね。
 
 人口減少・限界集落ですが、東京から1時間半で来られます。電車・高速
バス・車などの利用ですが、仕事がリモートであれば家族で移住などできれ
ば最高ですね。ぜひチャレンジ精神を生かして挑戦してはいかがでしょうか
 
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    「今月の貴方に贈る言葉」
 
   「人種差別は魂の病だ、どんな伝染病よりも多くの人を殺す」
 
          ネルソン・マンデラ(南アフリカ黒人解放運動指導者)
 
                       
今月もご覧いただき ありがとうございました  
問い合わせ 南房会 ishiguro.hiroaki@beige.plala.or.jp