南房総高次脳機能障害家族と支援者の会 なんぼーこーじの毎月更新の会報です
安房の国から2025 南房会ストック12月号
南房総高次脳機能障害家族と支援者の会

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今後の予定 

2026年1月17日(土)13時〜 沓見楽市座
     家族会定例会 新年会
         
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  会報 北海道 脳損傷友の会「コロポックル」
     「令和7年度コロポックル全道交流会・職員会」

 令和7年6月21日(土)函館市総合福祉センターにて、函館、帯広、旭川、札幌
それぞれの家族会役員と作業所の指導員合わせて37人が集まりました。

 ・交流会に参加して   篠原 節

 6月21日、全道のコロポックル家族会役員と作業所スタッフの研修会が函館で持
たれました。毎年1回恒例で持ち回りで開催しているものです。合同研修のテーマは
「私たちは、なぜ、支援するのか」で、講師は函館在住で、コロポックル道南で長い
こと顧問をして下さっている社会福祉の湯浅 弥さんでした。湯浅さんは自分史と共
に、福祉への想い、高次脳機能障害者との出会いや経営されている社会福祉事務所の
ことを淡々と話してくださいました。

 実は湯浅さんとはコロポックル道南立ち上げの時から存じてはいましたが、親しく
話すこともなく20数年を過ごしていました。彼が社会福祉に関心を持ったのは、高
3の頃、脳損傷を患い入院生活を経験したことだったそうです。家族をはじめ、沢山
の友人医療、福祉の方々にも助けられた湯浅青年は自分も人のためになる福祉の道を
歩みたいと思うようになり、高卒後、すぐに名古屋へ福祉の勉強のために旅立ったそ
うです。入院生活中に、今なら高次脳機能障害と言える患者さんとも出会っていたそ
うです。勉学を重ね、社会福祉士の国家資格を取得、福祉の勉強をする中で、当たり
前を当たり前にする福祉を目指すようになりました。

 まず、病院のケースワーカーになり、沢山の患者との出会いの中で27歳Å青年と
出会いました。一見して障害のあるようには見えないÅ青年には、障害福祉のサービ
スどれも当てはまりませんでした。国の制度の貧しさに気づいた湯浅さんの訴えが北
海道新聞紙上に載ったのです。なんと1990年7月11日付でした。福祉の谷間と
いうことばも使われていました。札幌のコロポックルの設立は、1999年ですから
9年も前の話になります。なんと先見の明のあることかと感動してしまいました。

 今、湯浅さんは当事者の自助グループ育成に力を貸して下さっています。生産性重
視の新自由主義にNOと言い、社会的弱者も当たり前の生活が当たり前にできるよう
に、寡黙に働き続けている湯浅さん、ありがとう。静かに語る湯浅さんに福祉への熱
い情熱を見たような気が致しました。湯浅さんに出会えて良かった。感動をありがと
う。

 「北海道新聞 1990年(平成2年)7月11日(水曜日)
  医療ソーシャルワーカーの窓口から 制度の貧しさを痛感 福祉の谷間」

 Aさんは当時27歳。3年前、仕事中に突然倒れ、救急車で私の勤める病院に運ば
れてきました。病名は「くも膜下出血」緊急手術が行われました。零細企業に勤めて
いたので、一家は突然収入の道が閉ざされてしまいました。3人の幼児を抱えた22
歳の奥さんは途方に暮れて、病院内の相談室を訪れました。聞けば、これまでも日々
の生活に追われる毎日だったとのこと、私は草速、生活保護の申請を助言し、療養生
活と家庭生活両面の安定を図りました。

 Aさんは、手術後すぐにリハビリに入り、外見は体格のよい、いかにも健康そうな
青年にもどりました。ところが、ごくまれなことですが、Aさんの場合は思考能力が
低下していました。言葉を交わすには支障はないものの、話の内容は小学校の低学年
程度。お金の見分けがつかず、一人では買い物もできなくなってしまいました。やが
て退院を考える時期がきました。が、奥さんは子育てと看病に疲れていきました。Å
さんを看病する余裕をなくし、生活の再建が望めず、別の生き方を求めて子供と一緒
に去って行きました。

 Åさんの障害は、身体障害にも精神障害にも該当しません。成人に達してからの知
能低下なので、精神薄弱者福祉の対象にもならず、Åさんが利用できる社会福祉の制
度はありませんでした。幸か不幸かわが身の不遇に気づくことのできないÅさんのた
めに、私はやむにやまれぬ思いで東奔西走しました。結局、生活保護受給中なので、
生活保護法による「救護施設」を利用することになり、Åさんは新たなスタートを切
りました。外来通院の度にÅさんは相談室に立ち寄り「今度かいた絵だよ」と言って
は、かきためた絵を見せながら近況を話していきます。今では施設の一番の若手とし
て頑張っているというÅさんを見るとき、このような障害に対しての施設、制度の貧
しさを痛感します。彼の将来が、より充実したものになるように願わずにはいられま
せん。                            湯浅 弥・函館
                           
*コロポックルの会報ありがとうございました。1990年頃は交通戦争と言われる
ぐらいに交通事故で亡くなる方が年間約1万人ぐらいですかね。当然一命を取り留め
た方や怪我の方などはその何倍もいたと思います。加えて病での脳損傷の方もいたわ
けですから医療現場に携わる方のご苦労は大変だったと思います。そして、そこには
皆さん家族もいるわけで今後の生活を考えた時の不安は今も皆さん同じです。

今、全国の高次脳家族会が取り組んでいる支援法の成立は医療現場と家族の願いです。
「当たり前の生活が当たり前にできるように、見えない障害・支援の谷間を一刻も早
く解決させることが大切ですね。
                      
篠原 節さん有り難うございました。
 
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*令和7年度千葉県高次脳機能障害支援養成研修について

1,目的
 高次脳機能障害についての知識を得ることやその障害特性を理解することで、高次
脳機能障害の障害特性に応じた支援を実施できる、障害福祉サービス事業所に従事す
る支援者を養成する。

2,実施主体・実施機関
  1)実施主体 千葉県
  2)実施機関 社会福祉法人 千葉県身体障害者福祉事業団

3,対象者
 千葉県内に所在する障害福祉サービス等事業所において、高次脳機能障害者の支援
に従事する従業者 原則、各事業所1名

4,定員
  50名程度 

5,申込期間 令和7年12月15日(月) 午前9時
  受講の可否 令和7年12月23日 メールにて連絡致します。 

*令和7年度の開催は今回で終了です。次回は来年度となります。
 くわしくは千葉リハビリテーション病院 📞043-291-1831

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   家族会会員「今年一年を振り返って」

・会長

 久しぶりに家族会の第21回全国大会2025in福井に参加しました。午後の合
間をみて、お抹茶の接待もあり驚きました。大変美味しくいただきました。
基調講演は、ご主人が高次脳機能障害のイラストレイター・日本ケアラー連盟の
柴本 礼さんでした。講演の題は「つながれている人、つながれていない人~そ
の理由と対応~」でした。「当時は周囲の人にその辛さを分かってもらえないの
が一番辛かった」とありました。そうなんですよね、まだまだ今も高次脳機能障
害が知られていないんですよね。柴本さんは、当事者家族がつながるなかで、医
療や福祉につながる人ができる人とできない人がいる「なぜなのか?」と考えた
そうです。そして「つながる」ために大切なのは「情報」と「居場所」を考えた
そうです。家族会が必要なのは「つながる」ために「情報」と「居場所」を提供
する必要があるんだと思いました。家族会の意義と必要性はここにもあると気づ
かされました。そして励まされました。来年の全国大会・新潟にはできるだけ多
くの会員が参加出来ればいいと思いました。

・副会長

 今年を振り返ると、じつに実りの多い年でした。家族会会員も支援団体も増え、
定例会は活気あふれた会になりました。また、亀田リハビリ病院での定例会も年
2回から4回になり、言語聴覚士や理学療法士さんとの関りも多くなり、学ぶこ
とが多く有意義な時間を過ごせました。今年は、春の親睦旅行と秋の視察研修の
2回実施されました。いろいろな方面の方のご協力で楽しく学べることが出来た
と思います。
 定例会では、当事者家族だから共感し合えることもあり、みんなの話を聞いた
り聞いてもらうことで「明日への力が湧いてくる」「これでいいんだ」とお互い
に励まし合えることができます。まわりの方々との協力を得て更に家族会の輪を
広げて行ければ思います。 今年1年有り難うございました。来年も気持ちを新
たにいろいろ取り組んでいきましょう。

・事務局

 今年の家族会の感想は?と聞かれたら、真っ先に思い当たるのは会員の増加で
すね。毎年入会される方はいらっしゃいますが、継続的に参加してもらうに至ら
ず、自然退会となってしまうことが繰り返されていたので、会の活性化に繋がり
ませんでした。今年は例会へ参加してくださる方が増えて、活動も活発になりつ
つあり、障害に対する認識も変わってきました。古株会員ももっと知識を高めて
いかないと!っすね💦

・会員

 会員の他に支援団体も増え活動の幅も広がってきましたので、親睦も兼ねて関
係施設の見学をして見たいです。

・就労B型支援 利用者 S・K

 いろんな人に会って、いろんな障害を持っている人がいて、大変な思いをして
る人がいて、家族や周りの人の協力をいただいて皆さん頑張って日々生活をして
いるのを見て、自分もいろいろ頑張っていきたいです。


*今年1年いろいろありがとうございました。さて2026年が動き出します。
来年は午年です。「午(うま)は、古くから人間とともに生きてきた動物ですが
駿足を持ち、独立心が強く、また人を助けてくれる存在でもあります。そのため
丙午(ひのえうま)の年は、「勢いとエネルギーに満ちて、活動的になる」と言
われているそうです。

今年の皆さんの多くの意見は「会員が増えて楽しくなった」でした。そうです
来年の目標はすでにきまりました。「会員倍増!」ですね。南房総で家族会は
爆発!ですね。会発足20周年を前に勢いとエネルギーに満ちて、活動的になる
飛躍の年になりそうですのでよろしくお願い致します。

「継続は力なり!」

今月もご覧いただき、ありがとうございました。