南房総高次脳機能障害家族と支援者の会 なんぼーこーじの毎月更新の会報です
安房の国から2024 南房会ストック2月号
南房総高次脳機能障害家族と支援者の会

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今後の予定
 
・2月17日(土)高次脳機能障害支援普及事業+当事者と家族会 
         会場 亀田医療大学学生会館 鴨川市横渚462
         11時30分 雑貨販売・能登復興支援フリーマーケット
         12時    開場
         13時30分 開会 高次脳機能障害について
                高次脳の症状・特徴の紹介
                高次脳支援事業についての説明
         14時    高次脳機能障害上映会 NHK放送文化基金賞
                「あなたの笑顔を覚えていたい」
         15時    いすみ地域・安房地域の支援事業所の紹介・質疑
         16時    閉会
 
         お申込み・お問い合わせ 
           亀田リハビリテーション病院 04-7093-2816
         定員100名(先着順にて無料軽食あり) 
        
・3月16日(土)午後1時30分 家族会総会 沓見楽市座 
 
・4月20日(土)午後1時30分 家族会定例会 沓見楽市座 
 
・4月28日(日)午前10時~午後3時
         第23回「きらり」お楽しみ広場 バザー参加
         野島埼灯台ロータリー周辺 
 
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   NPO法人スマイル安房「歌声能登復興支援イベント」について
 
 2024年1月1日午後4時11分、能登半島において大地震がありました。1ヶ
月経ちますが被害が甚大なため詳細は分かりませんが、各地で支援活動が動き始めて
います。今回の大地震、石川県能登半島地域で過疎地でもあり、救助や支援の難しさ
は日ごとの情報に驚きと悲鳴が聞こえてきます。NPO法人スマイル安房では、房総半
島と過疎地を思えば置かれた状況は他人ごとではなく、地震国の日本では、阪神淡路
・東北の東日本大震災とどこでも起きて不思議ではありません。
 
 そこで、被災地の状況を考えこの安房地域で歌声能登復興支援の義援金を送りたい
と考えています。イベント名は、被災された皆さんに元気を送ろうと「明日に架ける
橋」ですでに動き始めています。現在、楽器ができる方(タンバリン・リコーダー・
ギター)を募集しています(歌も可)。「能登に届け安房から元気を!」と大きな声
で歌いましょう。参加希望者は、NPO法人スマイル安房まで。
連絡先は090-8505-4348です。
 
 今回、突然の緊急の呼びかけですので、高次脳家族会のホームページ「なんぼ~こ
~じ」に載させていただきましたことご理解いただき、家族会のみなさんにもぜひ参
加をよろしくお願いいたします。
 
 ある小学校で震災後初の登校日、先生が大きな声で「皆んなよく頑張った!よく頑
張った!」と声を詰まらせ励ましていたのが印象的でした。
 
地震に負けるな能登の皆さん!!
 
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   NHK放送文化基金賞 「あなたの笑顔を覚えていたい」
 
 三重県に住む岡本紀美さんは、10歳の時の交通事故が原因で、高次脳機能害とな
った。重い記憶障害のため、ひどいときには数分前に自分が何をしていたのかも忘れ
てしまう。その紀美さんが、去年春、男の子を出産。手探りの子育てが始まった。待
ちかまえていたのは、予想を超えた困難だった。ミルクやオムツの時間を忘れてしま
う。子どもがなぜ泣いているのか理由がわからない。
 
 そして、家族にとって大切な「思い出」を共有していくことができない・・・。そ
れでも紀美さんはさまざまな工夫で記憶を補いながら、懸命に我が子と向き合ってい
る。そして、それを支えているのが母親の圭子さんと夫の法之さんだ。障害を理由に
せず自立した母親になって欲しいと、温かく、そして厳しく見守ってきた。
 
 時には激しい言葉をぶつけあいながら、家族は困難に立ち向かってきた。そんな中
で今、紀美さんと息子由聖君との間に、ある変化が芽生え始めている。これまでなら
記憶できなかった母子の楽しい思い出が、少しずつ紀美さんの中に残り始めているの
だ。家族の絆とは何なのか、子育てを続ける紀美さんと家族の姿を一年にわたって記
録した。
 
・放送文化基金では、毎年、放送文化基金賞を決定し、贈呈式を行っています。
放送
 文化基金賞は、【視聴者に感銘を与え、放送文化の発展と向上に寄与した優れた放
 送番組・配信コンテンツ】【放送文化、放送技術の分野での顕著な業績をあげた個
 人・グループ】を対象に表彰します。
 
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   「ケアをケアする」
 


 先日、救急隊員の話を耳にすることがありました。「子供の事故があって救急で駆
けつけると、倒れていた子供の靴が自分の子供と同じ靴だった。まさか!」自分の子
供ではなかったが、もし自分の子供だったらと夢に出てくるそうです。常日頃悲惨な
交通事故の現場や災害の現場ですから、いくら救急隊員でも目をそらしたくなる現場
もあるそうです。


 中には眠れなくなる・うつになる・食事が進まないなど、それが原因で退職する人
もいるそうです。そこで、救急隊員をケアする救急隊員がいるそうで、話を聞いても
らって少し心に余裕ができた、助かりますという話でした。

 

 これは現在のいろんな施設でも同じことが言えるのではないでしょうか。施設でケ
アをしている方も、いやなこともあるし、泣きたい事もありますが、仕事ともなれば
そんなことは言ってられない。笑顔で対応を迫られる。それが重なり、ささいな事で
腹が立つ・夜眠れない・疲れやすいなどストレスによるさまざまな症状が現れます。
 


 そこで大切なのは、「ケアをケアする」スタッフ同士の交流の場の確保です。話す
ことでリラックスする・笑う・趣味の会話などで心に余裕を与え、自分で一度立ち止
まり、相手も立ち止まらせる。日常の生活に区切りを設け、私生活と職場を切り離し
ます。
 


 施設スタッフの入れ替わりは2・3年で3割~5割とか聞きました。また新しい施
設ができても職員が集まらない。人口減少ですから人手不足もわかります。今いる職
員の方に長く勤めていただくためにも「ケアをケアする」ことが大切ではないでしょ
うか。
 
 また、現在能登半島の震災では救急隊員やボランティアの皆さんが活躍しています。
この難局を乗り越えるためには、内外の皆さんがそれぞれできるところから力を合わ
せて行くことが大切になります。「もうだめだ!」と思ったら、友人に元気をもらっ
てください。貴方の明日がそこから始まります。
 



本日もご覧いただいてありがとうございました。